プロダクトデザインは大切だ。が,それも要素のひとつであり,ほかの要素以上のものにはなりえない。要素はすべて均一の価値を持つ。それがハードウェア作りの基礎である。
quote:iPodはよりトレンディで,ノートパソコンはよりパワフルで,携帯電話はもっとも使用頻度が高いかもしれない。だが,もっともタフな,ガジェット界のターミネーターはゲームボーイだ。猛スピードでオフロード疾走する車内でブレーキをかけたとき,ノキア7600とノートパソコン,iPodはダメージを負った。その後,猛烈な濁流をカフーでくだるテストでノートパソコンとノキア7600は命運尽きた。その後,ノキア7600はテキストメッセージのやりとりができる状態に回復したが,ノートパソコンは蘇生しなかった。iPodとデジタルカメラ,ゲームボーイは最後まで残ったが,最後のクレー射撃でiPodとデジタルカメラは撃ち砕かれた。
笑った。このテストはT3マガジンというさまざまなガジェットを扱う英国の雑誌の企画で,5つのガジェットが試験台にあげられた。iPod,ノートパソコン(ラップトップと表記されているけど詳細不明),ノキア7600,任天堂ゲームボーイ,ペンタックスのデジカメという面々。ゲームボーイは1989年に発売されたものとあるので,もしかしたらいま日本の店頭にあるアドバンスではなく,初期のゲームボーイかもしれない。ちなみにMacworld UKのページにクレー射撃で打ち砕かれたiPodの写真があるんだけど,これはかわいそうだなぁ(^^ゞ写真キャッシュ。
まぁもちろんiPodとかノキア7600を持ってオフロードを疾走する人もカヌーくだりをする人もクレー射撃の標的にする人も泥のなかに落下させる人もいないとは思うんだけど,それでもまだ使用可能だと云うのはそのガジェットの指針のひとつにはなる。潜水艦で海底深く潜ったときとか,宇宙船で大気圏外に出たときとかに使えそうなものと考えると,ゲームボーイはやっぱり大丈夫そうな気がする。よく以前は,日本の製品はそういう点の信頼感が高いとよく云われたけど,そういうムダな信頼感もアピールすると一部の人は喜ぶかもしれない(まぁ一部の一部かもしれないけど)。ハードウェアの製作に関わっている人は,たまに考えて,笑いながらタフさを試すテストをしてみるのも楽しいかもしれないね。
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